TOEIC では、e-mail の問題もよくでてきます。そのため、一般的なメールの構成について慣れておくことは、短時間で問題を解くのに役立ちます。
メールには件名がありますので、まずここを見ると要件を推測できますが、他にも参考になることがあるので紹介します。
チェックポイント1 - メールの送り主と受取人をチェック
メールやレターの問題では、どこの誰がどこの誰に書いているのか、最初に確認してから読むことが大切です。誰が誰に書いているのか分かっていると内容理解に役立つためです。例えば、会社から顧客に書いている、顧客から会社に書いている、などが分かっていると大きなヒントになります。
チェックポイント2 - 構成の知識を役立てよう!
メールの目的にもよりますが、メールは、導入、要件、終わりの挨拶という3部構成になっていることが多いです。(1)導入の部分は、メールを送った経緯の説明や最初の挨拶など。(2)要件は求める内容そのもの。(3)終わりの挨拶は、「お返事お待ちしております」や返事の催促など。
ですから、What is the purpose of this e-mail? や What does the sender want? などという問題では、要件を尋ねているので答えのカギは真ん中あたりにくることが多いでしょう。
Why was the email written? という問題の場合は、要件の部分に答えのカギが出てくる場合もあるかもしれませんが、要求や苦情のメールなどでは経緯の説明として、導入部分に書かれていることもあるでしょう。
Who is Julia Wang? や Who most like is Julia Wang? などという問題の場合は、まずは送り主と受取人を確認します。送り主の場合は、署名部分に会社名や地位が書いてあることがあるので、そちらもチェックします。受取人がどんな人か尋ねる問題の場合は、多くの場合はメールの中には受取人がどのような人か書いてはありませんので、言葉のトーンや内容から推測することになります。
送り主でも受取人でもない人の場合は、本文を読むしかありませんが、その人に受取人を紹介してもらってメールを書いている場合、その人から何かの情報を得てメールを書いている場合などでは、導入に出てくることが多いでしょう。例えば下のメールの場合では、Who is Dr. Wood? の質問のカギとなる情報は、導入部分に出てきます。
英文メールの例
Subject: Request for information on the conference
Dear Mr. Brown,
My name is Julia Wang and I am researching agricultural technologies at
Lincoln Institute. I heard from Dr. Wood at Topika Research Institute that
you are organizing this year’s conference on new agricultural technologies.
I would like to attend the conference, so I would appreciate it very much
if you could send me information about it.
I am looking forward to hearing from you.
Sincerely,
Julia Wang, Senior Researcher
Lincoln Institute
※こちらのメールでは、赤字の部分が要件の部分です。その前が導入、後ろが終わりの挨拶という構成です。
※署名の後ろにSenior Researcher などとポジションを詳しく書いてありますが、TOEICではこのような細かいところもポイントになることもあるので、注意してください。
※TOEICの問題を作る際は、すぐに分からないようにするような独特の工夫がされていることがあります。問題として成立させるためには、いろいろな苦労があるのです。そういう意味では、素直なメールの構成にはなっていなこともありますが、直球の問題も出ます。そのような問題に確実に答えられるようになることがとても重要です。
他にもメールに頻出する表現に慣れておくこともとても役立ちます。よく使われる表現を学ぶには、英文メールによく出てくる定型文集 を参考にしてください。
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